韓国と中国の同時デビューで話題になったEXO、Ladies’ Code、TEEN TOPなどK-POPにも続々と新しい波が押し寄せていますが、一方でK-POPブームを牽引してきたBIGBANG、少女時代(SNSD)、東方神起、スーパージュニアあたりが相変わらずチャート上位を占め、安定した人気を保っています。
また最近はD-LITE(BIGBANG)やJUNHO(2PM)など、グループからスピンアウトしたソロアーティストの活躍も目立ちますね。
さて、K-POPはメロディも歌詞も素敵で、日本人とは違ったビートや感性も感じられるかと思えば素朴で胸にぐっと迫ってくる内容の歌もあり、「ついつい無意識に口ずさんでしまう」という方も少なくないのではないでしょうか。
でも歌詞の内容は歌詞カードなどでわかるとして、いつまでもカタカナハングルで言葉の意味と歌詞がシンクロしないままというのも残念な話です。ハングル文字は表音文字ですから、文字がある程度読めればどう発音するかもわかるはず。好きなアーティストの歌をきっかけに、ぜひ韓国語にチャレンジしてみてください。
また、韓国語を学び始めて日が浅い人は、「韓国語の歌詞は読めるのだけれど、テレビやDVDで本人が歌うのを聞いていると、どうも違うように歌っている感じがするのはなぜ?」という違和感をおぼえることが多いかもしれません。
実は韓国語を発音するにあたって、いくつか独特のルールがあります。
ひとつめは、「パッチム」。日本語はひとつの文字を「子音+母音」の形で表現しますが、韓国語には他にも「子音+母音+子音」という形で発声する文字がたくさんあるのです。この最後の子音のことをパッチムといい、日本人の感覚だと「何か言いかけてやめた」ように感じられるかもしれません。
またパッチムには「二重パッチム」というものもあります。韓国語をカタカナで覚えてしまうとこれらのパッチムを表現する方法がないので、いざという時韓国人に通じないということになってしまいます。
この他にもリエゾン(=連続音)や有声音化、鼻音化、激音化などなどいろんな発音上のルールがあります。文字で書くととても複雑ですが、ほとんどがしゃべりやすさのために発達したルールですから、理屈で覚えるより韓国語のネイティブとたくさん会話しながら自然と身につけた方がよいでしょう。
ある程度韓国語がわかるようになってくると、歌詞の意味がわかって正しい発音で歌えることに加えて、インターネット上のK-POPアーティストの情報もハングル文字で直接理解できるといったメリットもあります。
韓国のインターネットにはK-POPの最新情報が詳しくわかるサイトがたくさんあります。もちろん日本語で読めるK-POP関連サイトもありますが、より詳細でホットな情報はやはり地元が一番。ファンレターの送り先や、アーティストの近況などもよくわかります。また地元のディープなファンの間でささやかれる気になるゴシップなども耳に入るかも。
韓国はすぐ近くの国ですが、やはり韓国語から日本語に翻訳される時にかなりの情報が抜け落ちてしまうのですね。でもそういう小さな情報もファンにとっては気がかりで大切なもの。
ぜひ韓国語の力を磨いて、大好きなアーティストにもう一歩近づいてみてください。