K-popが好き。韓国の食べ物が好き。韓国の文化が好き。韓国に長期滞在したいけど、そこまでお金に余裕がない…というような方はワーキングホリデーを利用してみてはいかがでしょうか。
ワーキングホリデーは「海外生活を楽しみながら滞在資金を稼ぐために現地で働いてもよい」という制度です。よく「ワーホリ」などと略して呼ばれたりします。回数や年齢、期間に制限があって、ひとつの国には一生に1度しか利用することができません。(オーストラリアのみ2度まで)※韓国も領事館により対応が異なりますので直接お問い合わせ下さい。
日本とワーキングホリデー協定を結んでいるのは世界12か国で、その中に韓国も含まれています。各国ごとにワーキングホリデーのルールに違いがありますので、韓国に話を絞って説明していきますね。
まず、韓国のワーキングホリデーの基本ルールから。
申請時に18歳以上30歳以下であること。働くことが主な目的ではないこと。そして3ヶ月分ぐらいの生活費を持っていること。これが資格です。滞在期間は1年間で、もちろん1年未満で帰国してもかまいません。滞在期間中の帰国・再入国は自由です。
手続きは各都道府県の韓国領事館によって若干の違いがあるようです。申請の際に管轄の領事館に問い合わせて確認してください。
さて、ワーキングホリデーと普通の長期滞在旅行との違いはどんな点でしょうか?
まず外国人登録書が発行されるため、韓国の銀行に口座を開設したり、携帯電話などの契約を結んだりすることができます。そしてアルバイトなどで働くことが可能です。もちろん語学堂などで韓国語を学ぶこともできます。
このようなワーキングホリデーの特徴を利用して、勉強・仕事・観光とめいっぱい韓国を楽しむ人がたくさんいます。中には、観光旅行で訪問した韓国の素晴らしさに感動して、仕事を休職して1年間語学留学に来て、さらに韓国にハマってしまってワーキングホリデーでもう1年滞在し、韓国で働く経験を経て日本に帰国。韓国での生活経験と就労経験を評価されて韓国系企業に転職、といったダイナミックな体験をする人もいます。
またワーキングホリデーで知り合った韓国男性と結婚してそのまま韓国に永住、という女性も少なくありません。
「ワーキングホリデーには興味があるけれど、韓国で働けるほど語学力がない」という方も心配はいりません。日本である程度韓国語の勉強をしておいて、韓国に行ってから3ヶ月ほど語学堂で会話力を磨けば日常生活に困らない程度の語学力は身につけることができます。残りの9ヶ月で就労体験は十分できるのではないでしょうか。
ただし、ひとつだけ注意点があります。韓国のアルバイトの時給は安く、だいたい日本の半分程度です。ですので韓国での就労はあくまで「生活資金を補う」程度に考え、その分日本でしっかり貯金しておいてから出かけた方が結局は時間を有効に使えます。もっとも韓国では生活費をかなり節約することも難しくはないのですが。
ワーキングホリデーの上限年齢は30歳。「20代のうちに、今しかできない経験をしたい。日本では体験できない何かをつかみたい」という理由で韓国行きを決心する人も少なくありません。そして韓国ワーキングホリデーはなぜか女性が多いという特徴もあります。 日本でモヤモヤしている女性には、ぜひ韓国ワーキングホリデー体験をお薦めしたいと思います。
韓国での生活と就労の体験を生かして外資系企業に入社する人や、シンガポールなど東南アジアで活躍しているグローバル人材がたくさんいます。特に外資では海外経験のあるなしが採用の決め手となります。