韓国人と日本人とでは、恋愛観や交際上の習慣にかなり大きな違いがあります。とにかく恋愛を派手に盛り上げたがるのが韓国流。たとえば、「100日記念日」という習慣はあまり日本では耳にしたことがないのではないでしょうか?
韓国では、恋人同士が付き合い始めた日から数えて100日目を「100日記念日」として、交際記念日の次ぐらいに盛大にお祝いします。男性が女性に指輪や花を贈ることが多いようです。
この他にも韓国特有の記念日に、「トゥートゥの日(투투)」というものがあります。これは交際がスタートして22日目のお祝い。2という数字がカップルを意味するところから始まったようです。
そして、日本人がちょっとギョッとするのが「49日記念日」。日本で四十九日というと仏式の法要しかイメージできませんが、韓国語では4の読みが「サ」、9は「グ」であるため、これが「交際」を意味する「사귄다(サグィダ)」と発音が似ているところからゴロあわせで記念日となったようです。
これらの他に200日記念日、300日記念日があり、もちろん1周年記念日もあり、その間に日本同様バレンタインデーにホワイトデー、11月11日には「ペペロデー」という大イベントがあります。ペペロというのは、日本のポッキーにそっくりの韓国のお菓子。ペペロの形を数字の「1」に見立てたところから始まったとか。現在ではバレンタインデーに次ぐ全国的なイベントに成長しています。
ちなみに、日本でも「〇〇の日」という記念日は数えきれないくらいありますが、国民的イベントとして定着しているものは数少ないですね。ところが韓国では家族や友人・知人とのつながりを大切にするお国柄のせいか、やたらとこうしたイベントが多いのです。
そしてカップルになれば毎月のように何かしらあるこれらのイベントを一緒に過ごすのは当たり前。そして韓国ではデート代などは男性負担と相場が決まっているので、何かと物入りが多いのは彼女がいる男性にとって嬉しい悩みでもあるようです。
さて、韓国人男性といえば女性に対して「欧米流」つまり何かにつけレディファーストであることが要求されます。「愛しているよ」を頻繁に口に出して言い、いざという時は体を張って女性を守るという精神が強い傾向があります。
女性はやはり「頼れる男性に守られたい」という本能があるのか、韓国男性のそういうところに憧れる日本女性も少なくないようですね。
逆に、韓国女性と交際したい男性なら韓流ドラマをしっかり見て、日本男児の弱点である「ハッキリと恋愛感情を言葉にしない」「釣った魚に餌をやらない」「何かにつけて人目を気にし過ぎ、照れくさがる」という点は大いに反省すべきです。
また「自分の意見をしっかり持ち、考えを堂々と口に出して軽々しく曲げない」という強さも韓国男性に学ぶべきかもしれません。
韓国の男性は、女性との交際や結婚に関しては「家族」というものを強く意識します。
もちろん中には遊び感覚で女性と付き合う人もいますが、真剣な交際は結婚に結びつくものというのが常識で、当然交際相手と自分の家族との関係も大切に考えることから事あるごとにイベントに彼女を誘うのでしょう。
こういう点では、韓国の恋愛観は日本よりもむしろ世界のスタンダードに近いといえるかもしれません。