ハングル能力検定について

ハングル能力検定試験とは

ハングル能力検定は、正確には「ハングル」能力検定試験とカギカッコを使って表記します。

ハングル能力検定協会によれば、“ハングル”とは「大いなる文字」「ひとつの文字」という意味で、朝鮮固有の音標文字なので、それと区別し、“韓国・朝鮮語”を統括する意味で 「ハングル」を用いているとのことです。(協会名にはカギカッコはつけません)

「ハングル」能力検定試験には、“日本語母語話者が韓国・朝鮮語を学ぶ”という前提で試験が構成されています。

そのため中級までは日本語で設問されているというユニークな特徴があり、上級では「ハングル→日本語」「日本語→ハングル」への翻訳問題があるなど、完全に日本に特化した検定となっている点も大きなポイントです。
また「韓国語」と限定せず朝鮮語も含まれているため、南北どちらの正書法による解答も認められています。

「ハングル」能力検定試験はいろんな意味で、他の検定とは大きく性格が異なっているのです。

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ハングル能力検定の特徴

「ハングル」能力検定は5級~1級に加え準2級という6段階の級制になっており、韓国語能力試験(TOPIK)とは逆に、5級が初級で数が少なくなるほど上級、もちろん最上級は1級となっています。日本人にはこちらの方がわかりやすいですね。

ちなみに5級では自分自身や家族の名前や身近なことについて伝えあうことができる程度、1級になると新聞の論説も理解し、南北の言葉の違いや主要方言についても理解できるレベルとなっています。
試験は日本国内でのみ、年2回開催されています。いままでに延べ30万人が受験し、年間出願者は3万人近くにのぼっています。

「ハングル」能力検定は、中級までは問題も解説も日本語で書かれているため、初めて韓国語検定を受ける人には非常に親切です。「韓国語の勉強を始めたばかり」という人はぜひ、勉強にはずみをつけるために受験してみてください。

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学習のポイント

では実際にどのように試験が行われ、どんな勉強をしておけばいいのかについて説明しましょう。

試験は毎年6月と11月の2回、全国主要都市の会場と準会場で行われます。会場によって受験できる級数に制限がありますから、上級志願者は会場の実施級を確認しておいてください。

3級までは100点満点の60点以上で合格、マークシート方式で筆記60点、聞取40点の配点となっています。なお試験はマークシート式で行われます。

勉強方法についてですが、基本となるのが公式ガイドの「合格トウミ」です。特に5級では、すべての問題が合格トウミの単語リストから出題されるため、合格トウミをしっかり反復学習して、過去問題集で試験がどのように行われるのかというカンを養っておけばまず大丈夫です。

ただし聞取については、CDなどの教材で耳を鍛えるのも重要ですが、やはり直接ネイティブの人とたくさん会話をするのが一番です。

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ハングル能力検定のメリット

では、「ハングル」能力検定にはどんなメリットがあるのでしょうか?

日本人や、日本語を母語とする人にとって非常に学びやすい・受験しやすい検定であることは前にも書きました。韓国語が上達したい人にとって、特に初心者にはうれしい検定です。

3級以上を取得しておけば、韓国旅行や留学・ワーキングホリデーの際にもかなり役立つでしょう。そして上級を取得すると、日本国内の韓国系企業への就職の際に高く評価されます。またハングルと日本語の翻訳や通訳といったスキルを身につけるのにも役立つでしょう。
ぜひチャレンジしてみてください!

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